第3回「共済の今日と未来を考える懇話会」国会行動のご報告
☆40人の参加で、終日行動しました
「共済の今日と未来を考える懇話会」(以下、全国懇話会)は2009年3月11日、今年3回目になる全国懇話会としての国会行動を実施しました。今回は、東京、愛知、大阪、兵庫各地域懇話会のメンバーと、静岡県の懇話会発足準備に携わる方々など、全国から40人の参加を得て終日行動することができました。
☆事前準備が重要
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挨拶に立つ斉藤さん |
行動前の打ち合わせで挨拶に立った斉藤さん(全国懇話会窓口団体の日本勤労者山岳連盟理事長)は、今年3回目になる今回の国会行動で、適用除外の必要性と超党派での実現を迫るため、より多くの国会議員に強く訴えようと呼びかけました。そして、前回までの国会行動では、各県から議員事務所へ事前に訪問の連絡や面談の予約を取り付けるなどの準備がすすめられた結果、議員本人へ直接訴えることや、委員会等の関係で急遽不在となる場合でも、政策秘書などが陳情団の訴えによく耳を傾けて、要望事項への賛意の表明や、今後の行動をすすめるうえで貴重な助言を寄せてくださる方が多数だったと述べ、事前準備の重要性を指摘しました。今回の行動でも、そうした経験をふまえて事前によく準備し、面談予定のいくつかにもふれて、こうした行動の積み重ねの中で、前回の国会以上に、自主共済を守る運動への理解と支持を広げようと訴えました。
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本並さんから、自主共済をはじめ公益法人の共済などをめぐる情勢や各党国会議員の賛同状況などの報告を受けて、打ち合わせを行う参加者 |
この後、本並さん(全国保険医団体連合会事務局主査)から、事前打ち合わせに関する報告がありました。この中で与党議員の賛同状況、野党各党の政策や議員の発言、自治体意見書採択状況などが報告されました。また、第3回国会行動にあわせて、各県で地元国会議員事務所を訪問するなど、事前の要請や懇談が行われたことが、この日の行動に結びついた事例も報告されました。各県懇話会のみなさま、ありがとうございました。
☆与野党国会議員の中に広がる適用除外への理解と支持の声
<与党議員から資料請求や励ましの声寄せられる>
前回の行動に続いて、与党の複数の議員から、次のような声が寄せられました。
○特定の団体だけの共済の問題ではない、これまできちんと運営されてきた自主共済全体を守っていく必要がある
○党の関係部門責任者への働きかけと同時に、私自身が動きたい
○「ガイアツ」があったと聞くが、具体例の紹介と資料がほしい
○自主共済と「ニセ共済」を区別する説明をもっと広げたほうがよい などなど。
<野党議員からは、自主共済を守る自党としての姿勢を説明、引き続き協力する!等の声>
野党議員からは、自主共済を守るために努力する自党の姿勢は変わっていないとの態度表明や、引き続き協力する。党派を超えた行動が必要、などの意見や懇話会の行動と主張への賛意などが寄せられました。
☆毅然とした大人の姿勢を示しましょう
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訪問先や訴えの内容を再確認する行動参加者 |
新保険業法は、「共済」の名を騙り、詐欺や不当な営業行為によって引き起こされる被害から、「契約者・消費者」を保護することが法改定の趣旨であった説明されています。そうであるならば、自主共済全体が適用除外とされることは当然のことだと考えます。
会員同士の助け合いの制度として、長年にわたり健全に運営されてきた自主共済。会員・加入者に何の瑕疵もつくらずに運営してきた自主共済が、新保険業法の行き過ぎた規制で運営できなくなれば、一番困るのは加入者です。「契約者・消費者保護」のためにも自主共済を適用除外にするとともに、現に進行している困難な状況を是正し、早急に実効ある救済措置を講じるべきです。
私たちが訴える自主共済を新保険業法の適用除外に!の要求や主張は、与野党国会議員の中に理解と支持、そして支援を広げています。しかし、その一方で、わずかではありますが、遠方から飛行機や列車を乗り継いで上京した陳情団の訴えに、きちんと耳を傾けてもらえなかったり、すぐにも引き取ってくれと言わんばかりの態度で接する秘書の対応があったとの悲しい報告も寄せられました。国のあり方が問われ、国民のいのちとくらしがかかっている陳情です。私たちは、もっとしっかりと声を広げていかなければなりません。
「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法はかかる原理に基くものである。」こう明記された日本国憲法の言葉を、私たちは、しっかりと噛みしめ、胸に刻んで、国会議員や秘書の方々に今後とも粘り強く訴えていきましょう。
国会には毎日のよう小中学生が社会科見学に訪れています。
子どもたちが目にするのは、国会議事堂や議員会館の建物だけではありません。
議員会館前を行き交う国会議員や秘書の方々、私たちのような陳情に出向く人々。くらしを守って!と訴え、座り込みをする人々。大人たちの姿を子どもたちは見ています。
未来の日本を担う子どもたちに、私たち大人は毅然とした姿を、もっともっと示していかなければならないと切実に思う今日この頃です。
私たち自身が、この国の政治そのものつくっているのだという強い自覚を持ち、国民のくらしを守ることへの覚悟と行動を、そしてすべての国民の力で、これからの日本、豊かな国を創っていこうとする力強い前向きな姿勢というものを、国会議員、議員秘書、そして陳情する私たち自身が行動することを通じて示していくべきではないでしょうか。
☆次回、4月23日の国会行動へご参加を
次回、第4回国会行動は、4月23日(木)に決定しました。
多くのみなさまのご参加をお待ちしています。
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